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小さい頃に鼻血が止まらず、

「このままでは死んでしまうのでは」

と考えた方もいるのではないでしょうか?

 

今回はそんな「人間の血の量」

実際何Lあるの?

何L減ると致死量なの?

献血は大丈夫なの?

など、ここでは

血液の素朴な疑問についてまとめました。

人間の「血の量」は何L?

まず、血液は体のどこで

作られているのでしょうか?

 

血液は骨の中心部にある

「骨髄」で作られています。

 

骨髄には約1兆個の細胞が

存在していると言われており、

その中で

赤血球は約2000億個

白血球は約1000億個

血小板は約1億個

が毎日作られています。

 

そんな

「人間の血液量は

体重の約13分の1(8%)」

と言われています。

 

体重60キログラムの人でいうと、

5L程度になります。

 

なお体内の水の量は、

体重の約5分の3(60%)になりますので、

36Lほどになります。

 

つまり、

体内のほとんどの水分は血液ではありません。

人間の「致死量」は何L?

一般的に、総血液量の3分の1が抜けると

立てなくなってしまう危険な状態となり、

「半分の血液が抜けると死に至る」

と言われています。

 

先ほどの例(60キロの男性)で言うと、

2.5L程になります。

 

2Lペットボトル1本分以上と考えると、

結構な量ですよね。

 

 

ちなみに、血がなくなるのが問題なら

「抜けた血を飲めば問題ないの?」

と思うかもも多いはず。

 

しかし、実は口から入った血液は

他の食べ物と同じように消化され、

別の成分に変わってしまうため、

血として体内に戻ることはないのです。

 

つまり、血が多く抜かれてしまうと、

生命の危機に陥ってしまいます。

 

それを防ぐための仕組みが

人間にはちゃんと備わっているのです。

 

まず出血すると、

出血した部分の血管が収縮することにより

傷口を小さくします。

 

その後、

血液中の血小板という成分が傷口を塞ぎます。

 

これだけでは出血を止めるには不十分なため、

特殊なタンパク質であるフィブリン

という成分が皮膚表面に広がることで出血を防ぎ、

また外からの病原菌侵入を防ぎます。

 

その後、

白血球という成分が体内の病原菌駆除、

コラーゲンを生成する繊維芽細胞が

皮膚、血管の修復を行うことで

傷が治っていきます。

 

よく言う「かさぶた」は、

止血までの間流れ出た血液が固まってできた、

いわば副産物のようなものです。

人間の「献血量」は何ml?

献血は体重、年齢によって

制限が違いますが、

よくあるのは400mlです。

 

範囲としては

「200~600ml」あたりです。

 

つまり、献血で抜かれる血液は

総血液量10分の1程度であるため、

医学的には全く問題ありませんので

積極的に献血はして人を助けましょう。

 

献血後、血液の量は

水分補給により数時間で回復、

成分は2~3週間で完全に復活します。

 

では、献血をやり過ぎると起こる貧血。

 

これは血の量が少なくなったことで

起きるのでしょうか?

 

貧血は血の量ではなく、

血液中に含まれるヘモグロビンという

成分が不足することで起こります。

 

ヘモグロビンは体中に

酸素を運ぶ役割を持っていますが、

ヘモグロビンの主成分である鉄分が

不足することにより

ヘモグロビンの生成量が減少すると、

体に十分な酸素が行き渡らなくなります。

 

そのことにより、

倦怠感や動悸、息切れ、食欲不振などの

症状が起こります。

 

これが貧血です。

 

なお一般的に女性の方が

貧血が起こりやすいと言われていますが、

それは女性が毎月月経により

血を失うからだと言われています。

 

どうでしたか?

人は多少血を抜かれたぐらいでは

健康上問題がない事が

お分かりいただけたかと思います。

 

鼻血程度では何の支障もないですね(笑)
 

この記事の監修者

すず
すず
ペットが好きな女子!特に爬虫類が大好きです!皆さんから「やくにたった!」などのコメントをたくさん頂いたり、嬉しいです。色々情報共有できるよう頑張ります。